三峰ロープウェイと旧三峰山上駅
2009年解体中・再訪レポート


三峰山上駅

三峰ロープウェイの解体状況を観察する為、再び三峰山
へやってきた。
三峰ロープウェイに向かう参道の途中には、こんな
看板が立っていた。
小型の看板も存在した。
やがて三峰山上駅まで来たのだが、そこにはもう
ロープウェイの面影は無かった。
細かく切断されたワイヤー。
蛇の死体でも集めたのかと言いたくなる感じだ。
ゴンドラはもう搬送されたのか、どこにも無かった。
地面には、重機が通った後が生々しく残っていた。
神社風のトイレは全く変化が無い。
もしかしてこのまま残すのだろうか。
三峰ロープウェイを鉄くずへと変えた重機達。
「壊すのは簡単、でも造るには相当な労力が必要」な
ことを知っているのか。
機械室と乗り場があった場所。
もはや跡形もない。
これが、自然公園法にある「現状回復」なのか。
元乗り場があった場所から見える武甲山や秩父市街
はどこか寂しい。
ロープウェイ跡には、支持鉄塔がまだ残っていた。
だが、ワイヤーの架かっていない支持鉄塔の姿は
とても痛々しい。
この場所が新しく生まれ変わった時、一体何人
の人がここがロープウェイのあった場所だと振り返る
ことだろう。 
人によって作られ、人によって消えていく運命の物達。
私もそろそろこの場所から旅立ちます。
さようなら、三峰ロープウェイ。
三峰神社前の参道に休止案内が張り付いたままの
看板が残っていた。
駐車場案内と一体であるため、これは解体後も
なくならないかも知れません。
この小さな案内版にもロープウェイの字があった。
こうゆう案内くらいはずっと残ってほしいものだ。

旧三峰山上駅

一面銀世界の道を歩き、旧三峰山上駅の状態も観察
に行きます。
かつての参道も一面銀世界。
裏を返せば、一歩踏み外せば山中へ転落すること
を意味しているわけだ。
気を抜かず慎重に歩きます。
辿りつきました。旧三峰山上駅。
手前の木が伐採され、駅舎全体が見えるようになって
いました。
解体準備をしている証拠ですね。
内部は特に手が付けられている様子はない。
乗り場も全く変わっていません。
雪が積もっているのは、ちょうど屋根が崩壊して
いる所か。
屋根は更に失われたのだろうか。
発着場に積もった雪。
2010年/平成22年以降はこんな景色は
見られません。
旧線を見下ろす。
山肌にも雪があって、これをロープウェイから見れたら
と思うと解体されてしまうのは本当に残念だ。
麓では、大輪駅が解体中なのが見えた。
機械室を仰ぎ見る。
滑車の入っていたコンクリート、一段目が抜けた階段、
穴の空いた天井、なにもかもがまだそのままだった。
板のずれた床面。
旧駅舎奥の倒れた小さな建物。
ここには元々何があったのか結局分からない。
解体後は、この場所はどうなるのだろう。
自然に還るのをただ待つだけなのか?
2009年/平成21年9月以降は、もう書籍かネット上
でしか見ることが出来なくなるこの旧駅舎。
自然公園法は適法なのでしょうが、私からすればどこか
憎い規定があるように感じられる。


2009年/平成21年2月、解体中の三峰ロープウェイと旧三峰山上駅を訪ねてきた。三峰山上駅は既に解体済みで、旧三峰山上駅はまだ解体準備中であった。なお、今回訪問しなかった大輪駅の方は、三峰神社行きの急行バスと旧三峰山上駅から解体中であるのを確認した。解体後の跡地利用については、三峰ロープウェイの跡地には、世界最長の階段を設置するとか、緑化するとか、何かしら計画が上がっているようだが、旧三峰山上駅跡地については特に発表はされていない様子である。せめて、三峰ロープウェイが存在したことが分かるようなモニュントくらいは造ってほしいものである。